2010 IPAT 馬券道場

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市丸博司の週刊ブログ 名人の道
2010年7月15日(木) プロフィール&成績表を見る

7月11日(日曜日)。
筆者いちまるがボーカルをやっている
ロックバンド「市丸博司とレーシングプログラム」のライブの日でした。
え? そんなの馬券道場と関係ない? あはっ。まーそー堅いこと言わないでねっ。
いちまるは、朝から澄み切った気持ちでした。なぜって? まーこれ見てくださいよ。



なんとか挽回しようと「単複乱れ切りブレード1000」を採用。
今開催初めて阪神競馬場を選択したんですが、あえなくオール撃沈。
いやー、ほんっとに当たりません。
7日目の回収ゼロは痛いなんてもんじゃない。
最終日、1,000円の投票で3,060円回収しなきゃならないなんて…
よほどのことがない限り、ほぼダメでしょう。

前日は「競馬予想TV!」09~10シーズン打ち上げがあったので、顔は笑って心で泣いて酒を飲みました。
日が替わって日曜日。
今日はもう、ひたすら15.3倍以上の単勝を買うだけでいい。そういう意味では、気が楽になってました。
まあ、今開催はリセットして、潔く次の開催で昇段を目指そう、と。
そんなすがすがしい気持ちだったんです。

8レース織姫賞。購入した8番人気単勝20.5倍トーセンフリージアは9着でした。
9レース彦星賞。購入した複勝14番人気11.4~16.1倍のヒロノキョウシュウは13着でした。
このあたりで、まあいいかというあきらめ感が広がってきました。
10~12レースは15.3倍以上つく単勝を購入し、ほかのレースの馬券も次々に購入してから、
夜のライブのリハーサルのため、自宅を出ました。最寄りの駅に着いたときのことです。

「ンガァァァ」

ベンチのあたりで、なんだか聞き覚えのある声が…。かかわるまいと通り過ぎようとしたのですが…。

「こら、いちまる。俺の前を通り過ぎるなぞ、いい根性じゃぜよ」

眠院堕悶です。

「ああ、おはよっ。どうしたの?」

「どうしたのじゃないぜよ。ははー、さては馬券道場が全然ダメなんじゃろう!」

「馬券道場? それなーに?」

「とぼけるないちまる。今日は最終日。さあ勝負ぜよ勝負ぜよ!」

「てゆーか、おねむ君はもう昇段したんじゃなかったの?
昨日は低配当ばかりだけど、今日、阪神8レースで単勝万馬券が出てたよ」

「おねむじゃないぜよ! ネムイン、眠院堕悶ぜよ! まあいい。
単勝万馬券はわしのテリトリーではない。あくまで40倍が勝利への方程式ぜよ!」

「ふーん。でも、もーあんまりレース残ってないよ。どうするの?」

「今日は福島ぜよ。次の10レース尾瀬特別。これでいける。
1開催ずっと待って、ようやく来たチャンスぜよ!」


ちょうどそのとき、いちまるがつけていたワンセグのテレビで、尾瀬特別のファンファーレが鳴りました。

「眠院堕悶、君の勝負馬は、わかった、11番人気ランブルジャンヌだねっ!
40倍じゃないけど、55倍ちょっとあるもんね」

「ふん。勝負馬を当てられるのは面白くないが、まあそうぜよ」

「僕は10番人気リネンパズルだよー。単勝は23倍さっ」

「残念ながらいちまる、それが勝つことはないぜよ」

「どうしてわかるんだよー」

「俺の馬が勝つからぜよ」

レースはいちまる指名、リネンパズルの逃げで始まりました。
眠院堕悶のランブルジャンヌは外々3~4番手あたり。4コーナー。
まだリネンパズルが先頭。そこへ外からランブルジャンヌが襲いかかります。

「ぐわー、粘れ!リネンパズル!」

「ふっふっふ。勝つのはランブルジャンヌだと言っておろう」

眠院堕悶の発言に後押しされるように、ランブルジャンヌがぐいっと抜けます。
リネンパズルはすでに一杯。しずしずと下がっていきます。

「ぐぉぉぉぉぉぉランブルジャンヌううう!」

眠院堕悶が勝利の雄叫びを上げようとしたときです。
馬群を割ってドリームフォワードが伸びてきて、最後にクビだけ差し切っていました。

「ぐぅぐぐぐぐぐぐ」

結果、眠院堕悶のランブルジャンヌは2着、いちまるのリネンパズルは11着でした。

「惜しかったねえ眠院堕悶。でも、百発百中の君だって、負けることもあるんだねえ」

いちまるが声をかけると、眠院堕悶は大きな身体を折り曲げるようにして頭を垂れています。

「ぐぅぅぅぅ。実はないちまる、40倍ちょいの単勝はほぼ外したことはねえきに。
しかし、40倍から遠ざかれば遠ざかるほど信頼性が無くなっていくぜよ」

「ははーん、そういうことか。だから40倍のオッズにこだわるんだ。
ってことは、安い配当ほど外すってことか。あははっ」

「笑うな! まー、そういうことじゃきに…」

眠院堕悶の弱点を見つけたいちまるは、なんだかスッキリしてきました。

「で、七夕賞はどうするの?」

「し、しかたがない…ゼンノグッドウッドぜよ」

「この馬、単勝54倍だから、どうだろーねー。うふふっ」

「いちまるっ、笑うなと言っておるだろー」

眠院堕悶が怖い顔をしてにらみますが、にらまれても全く怖くありません。

やがて、七夕賞のファンファーレが聞こえてきました。
フサイチアウステルが逃げ、ゼンノグッドウッドは後方です。

「あー、だいぶ後ろだねーゼンノグッドウッド。うふふっ」

「おまえは何を買ったんだ! 教えろいちまる」

「いやだよーだー」

4コーナー。バトルバニヤン、サンライズベガが伸びてきました。
内からトウショウシロッコ。この3頭の勢いがいい。

「いちまる! 前にいるの人気馬ばっかりだ。俺もダメだが、いちまる敗れたりぜよ!」

確かに、前は人気馬ばかり。これで二人とも昇段はほぼ消えたか?
と、そこへ最後の最後に大外から2頭伸びてきました。そして、いちまるがあらん限りの大声で叫びました。

「どーもーなーらーずーーーーー!」

勝ったのは大外を追い込んだドモナラズ! 単勝は19.8倍。
いちまるが1レースを残して7段への昇段を決めた瞬間でした。









「おまえって、すげえやつぜよ。俺に勝ったんだけのう」

最終レース終了後、眠院堕悶はいちまるに握手を求めてきました。
最終レース、眠院堕悶の狙った単勝43倍アースマリンは6着でした。

「たぶん、俺の単勝40倍馬券は、一開催に一回しか当たらないんだろう。
最初のランブルジャンヌが勝たなかった時点で、俺の昇段はなかったってことぜよ」

「君はすばらしいライバルだったよ。ありがとう。今回はたまたまさ。
どうせ僕はこのあとすぐにつまづくから、そのうち会えるはず。またねっ」

がっちりと拳を握りかえしたいちまるは、くるっと振り返ると、ライブ会場へと入っていきました。

「眠院堕悶、恐ろしい敵だった…」

ライブ会場には、
「市丸博司とレーシングプログラム」ファーストステージ最初の曲「51歳の歌」(作詞作曲・いちまる)の
イントロが響いていました。


■アイビスサマーダッシュ (GIII)
狙いたいのは、1000mで実績を上げた馬よりも1200mで高いダッシュ力を見せた馬ですね。
ウエスタンビーナスエーシンエフダンズを中心にいきます。
相手は1000m実績組でシンボリグランテイエムカゲムシャシャウトラインあたりまでと考えています。



プロフィール

市丸博司
(いちまる ひろし)

パソコン競馬ライター。個性的な視点で、競馬のおもしろさを毎週伝えます。

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