2010 IPAT 馬券道場

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市丸博司の週刊ブログ 名人の道
2010年7月29日(木) プロフィール&成績表を見る

夏競馬の醍醐味は、やっぱり遠征!
筆者いちまる、函館にやってきました。
土曜夕方の便で函館空港に降り立つと、すぐにホテルへチェックイン。
新鮮な魚介類を堪能して、早めに就寝。
そして朝4時半に起きたのです。

え、年寄りだから早く目が覚めた?
(ぷくーと頬を膨らませて)いやまー、
そういう面も多少はありますけど~、そうじゃなくて、指定席券をゲットするためなんです~。

ふんだっ。

朝5時の函館競馬場。空はもう明るくなっていました。
普通ならこんな時間に来なくても指定席は取れると思いますが、この日は函館記念。
慎重を期して早起きしたというわけです。

リニューアルオープンしたばかりの函館競馬場。
向こう正面の海がくっきりと見える指定席(オーシャンシート)はA指定226席、B指定267席。

5時半に整理券が配られましたが、その番号は83番でした。
いやあ、早朝から来られる方、多いんですねえ。

ところで筆者いちまるが並ぶ列の後ろは若い女性だったんですが、
なんと、突然いちまるに声をかけてきました。

「いちまるさんですよね? おはようございますっ!菜是香亜樽22歳です。よろしくお願いしますっ!」

突然で驚いたいちまる、リアクションができません。

「あ…はい。あの、えと…」

小柄で可愛い感じの彼女は、はにかむようにこう言いました。

「あ、ごめんなさいっ。私、その…」

そして、突然背伸びをするようにして、いちまるの顔に近づいてきて、小さな声で言ったのです。

「わたし、馬道剣士なんですぅ」

朝から、突然若い娘さんと接近したものだから、いちまるはもうドキドキしてしまって、しどろもどろです。

「あぁ、あ、あの馬道仙人の~ところの~、ふがふが、もごもご」

「はいっ、これから3週間っ、よろしくお願いしますっ!」

「で、な、なぜ、こーあたるさん?」

菜是香亜樽
なぜかあたる、と読みます。あたるちゃんでいいですぅ!」

「亜樽ちゃん、ね。はいはい」

いちまるは彼女を見ながら思いました。
(このルックスも性格もよさそうな娘さんが、仙人が言ってた馬道剣士?
ストレート7段? いやー、人は見かけによらん…)

さて、整理券を配られると、いったん解散で、8時半に改めて同じ場所に集合とのことでした。
いちまるは言いました。

「じゃあ、また8時半にね!」

「はい。よろしくお願いしますっ」

亜樽ちゃんと別れて、いちまるは考えを巡らせます。
(ああいう妙齢の女性を送り込んできたということは、わたしの頭の中を攪乱させようという
馬道仙人の作戦だろう。その手に乗ってはいかん。冷静に行かなければ…)

ホテルに戻って少し寝ようと思っていたいちまるですが、冷静な内に、と馬券道場の検討を始めました。
昨日の成績はこうです。



(いまのところ3日間で3,040円。昇段ラインには乗っている。
しかし、あのような今までにないタイプの馬道剣士との対決だけに、
突然調子を狂わされることも考えなければなるまい。いけるときにいくことだ。
今の函館は馬場も安定していて、あまり大きな狂いはない。
開幕2週目の新潟、小倉よりは、引き続き函館で勝負だろう)

そこまで考えたあたりで、やっぱり眠くなってしまいました。ふにゃふにゃふにゃ。

さて、再び函館競馬場。
朝からA指定席で菜是香亜樽の隣に座り、競馬を楽しんだのですが、
この娘は見かけによらずとんでもない馬券フリーク。
現金でバシバシ馬券を買うのです。
そしてまた予想方法が、なんとゆーか競馬始めたばかりの初心者と同じなのがまた驚きでした。

「1レースは、名前が面白いからアブラカタブラ!」

「4レースはえーっと、やっぱりノリさん!」

「5レースは、イケメンの黛くん!」

でもって、そんな予想方法なのに、なぜか当たるんです。

「きゃー、今日も5万円勝っちゃったっ!」

などと言っています。なんか、不気味な恐ろしさがありました。いちまるが聞きます。

「ところで亜樽ちゃん、これまでの馬券道場の成績はどうなの?」

「馬券道場ですかー。実は、今開催まだやってませんっ」

「えっ! なぜ?」

「わたし、最初の4日間はやらないようにしてるんです…」

「なんでまた!?」

「ちょっと生意気だって思われるかもしれないんですけど、怒らないで聞いていただけますか?
実は初日からやると、だいたい4日目には昇段してしまうんです。
それだと馬券道場のスリルみたいなものが味わえないので…。ほんとごめんなさい。
5日目からやると、最終日に昇段できるかどうかのスリルが味わえて、ちょうどいいんです」

「ということは、今日もやらないの?」

「はいっ!」

菜是香亜樽は、満面の笑みをたたえてそう返事しました。そして続けます。

「今日は、いちまるさんが函館に来られると聞いたので、ご挨拶と思ってきました。
あ、旅費は先週の競馬で稼いだので、気にしないでください。わたし、競馬で負けたことないんですぅ」

いちまるはなんだか怖くなって、寒気を感じてしまいました。
(この女、素人だとか思ってなめてかかると大変なことになるな…)
気合いを入れて買った馬券道場4日目の成績は、以下の通りでした。





菜是香亜樽に対抗しようと、気合いを入れて買った単勝が2つ的中。
特に、9R函館記念は先週推奨したマイネルスターリーの単勝が炸裂。快哉を叫びました。
しかし、相手に選んだ馬がすべて8着以下。馬券道場以外の馬券は完全に外れたのです。
そして最終レースが終了。

「いちまるさんっ! 今日も10万円勝ったので、お寿司おごらせてください」

菜是香亜樽が言って来ましたが、

「いやいや、俺もまずまずだったから、年の功で俺におごらせてよ」

顔で笑って心で泣いて。いちまるはメンツだけで寿司をおごったのでした。
回転寿司ではあったのですけれども。

■小倉記念 (GIII)
人気ですが、57キロならスマートギアでいいんじゃないでしょうか。
武豊騎手の復帰即重賞制覇の可能性は高いと思います。相手はサンライズベガ
ハンデ差2キロで逆転なるかどうかに注目です。
あとはナリタクリスタルバトルバニヤン、穴でラインプレアーアルコセニョーラあたりまでと考えています。



2010年7月22日(木) プロフィール&成績表を見る

ひゅーん

「おお、1ヶ月ぶりの登場、馬道仙人ではないですかっ! お元気でしたかっ?」

「こほん。いちまるよ。おまえ眠院堕悶を倒したそうだのぅ。
いやはや、1人目で簡単に敗れ去ると思うておったが、おぬしなかなかやるのぅ」

「いやいや、まーたまたまですよ、たまたま。あの眠院堕悶に勝てたなんて光栄です。
勝因は七夕賞のドモナラズなんですけど、まさかドモナラズが勝つとは!
ドモナラズはその前週にここで推奨してた馬だったんですけど~、まさか勝つとはねー。
うははっ。確かに『大きく狙いたいのがドモナラズ。』とは書きましたけども。
『大きく狙いたい』のあたりがま~、自分では気に入ってたりはするんですけどもしかし、
まさか勝つとはねー。どぅひひ。
なんてゆーでんすかほら、あのイチロー選手がほらよく言う『持ってますね』みたいなっ!
きゃっきゃっ。いやでも、あくまでたまたまで、まさか勝つとは全く思ってなかったんで
僕の予想が優れているなんてそのようなことは微塵も思ってないんですけども。でっへー。でね…」

「あーもー、自慢はそのへんにしとけっ。『いちまるが書いた馬なんてほとんど来ないから』と
消して外された読者のみなさんが、かなりご立腹しておられるぞ。
だいたい、おぬし夕刊フジ紙上ではドモナラズをに落として◎は
トウショウシロッコだったそうじゃないか。まったく」

「あ、その件につきましては捜査段階でございますので、
現状わたくしの口から申し上げることはございません」

「あほか! まあよい。それでじゃな。
わしが『ストップ・ザ・いちまる』のために放った7人の馬道剣士じゃが、
眠院堕悶のほかに2人が脱落してしもうた。残りは4人じゃ」

「あ、IPAT馬券道場『昇段チャレンジ』記録室(第7期終了時点)のことですねっ!
確かに、現状で7段は5人。
わたくしのほかに4人いらっしゃいますが、この4人のかたが馬道剣士だと…」

「そうじゃ」

「ゴニョゴニョゴニョ(なんか設定に無理がありませんか?)」

「ゴニョゴニョ(一応、フィクションじゃと断っておるから、何でもええんじゃ)」

「とすると、次の刺客が待ち構えておるのですね!」

「おお。次の馬道剣士は凄いぞ。おなごじゃ。若干22歳じゃ」

「うっ。そんなに若いのに、ストレート7段なのですかっ。
どんな馬券スタイルなんですか? 武器はいったい!?」

「それがのー。わしにもよくわからん」

「ええーっ。わからんのに馬道剣士!?」

「そうじゃ。なんで強いのかさっぱりわからん。でも、気づくと昇段しておる。
今回の敵は手強いぞ。心してかかれよ」

ひゅーん

「あ、行っちゃった。どこ行くのかなあ。
仙人はけっこう海産物好きだから、函館のイカ? 新潟のノドクロ? 小倉は玄界灘のオコゼ?
おお。期せずしてすべて現在の競馬開催地ではないかっ。
筆者いちまるも夏はそんなに忙しくないし、どっか行こうっと。
今週末は函館、来週末は新潟かなあ。小倉も行きたいけど、うーむどうしようか…」

というわけで、みなさんもいちまるを見かけたら、ぜひ声をかけてみてくださいませ。
基本的に、朝から並んで指定席を取って座ってるか、
新潟の場合はJRAカードで指定席を取って座ってると思います。
取れなかったら、一般席にいることもあります。
いや、いわゆる報道パスってのは持ってるんですけども、
報道エリアにいるのはどうも性に合わないんです。
席もないですしね~。

見かけが怖いとか言われますけど、髪がないだけでぜーんぜん怖くないですから。あははっ。

てなわけで、先週の成績です。







2,100円という、いわゆる「消費税分だけ勝った」状態でございます。
いや、馬券に消費税なんかかからないんですけど、まーその、イメージの問題でございますね。

来週から登場する新しいキャラ、じゃなかった馬道剣士は手強いらしいので、さらに精進したいと。
このように思っているわけでございます。よろしくよろしく。


■函館記念 (GIII)
ホワイト騎乗マイネルスターリーを狙ってみたいですね。なにしろ滞在競馬は抜群の成績。
ハンデ56キロなら頭から狙えると思います。
相手は人気薄でスズカサンバスマートステージマヤノライジンサクラオリオンあたりまで
と考えています。



2010年7月15日(木) プロフィール&成績表を見る

7月11日(日曜日)。
筆者いちまるがボーカルをやっている
ロックバンド「市丸博司とレーシングプログラム」のライブの日でした。
え? そんなの馬券道場と関係ない? あはっ。まーそー堅いこと言わないでねっ。
いちまるは、朝から澄み切った気持ちでした。なぜって? まーこれ見てくださいよ。



なんとか挽回しようと「単複乱れ切りブレード1000」を採用。
今開催初めて阪神競馬場を選択したんですが、あえなくオール撃沈。
いやー、ほんっとに当たりません。
7日目の回収ゼロは痛いなんてもんじゃない。
最終日、1,000円の投票で3,060円回収しなきゃならないなんて…
よほどのことがない限り、ほぼダメでしょう。

前日は「競馬予想TV!」09~10シーズン打ち上げがあったので、顔は笑って心で泣いて酒を飲みました。
日が替わって日曜日。
今日はもう、ひたすら15.3倍以上の単勝を買うだけでいい。そういう意味では、気が楽になってました。
まあ、今開催はリセットして、潔く次の開催で昇段を目指そう、と。
そんなすがすがしい気持ちだったんです。

8レース織姫賞。購入した8番人気単勝20.5倍トーセンフリージアは9着でした。
9レース彦星賞。購入した複勝14番人気11.4~16.1倍のヒロノキョウシュウは13着でした。
このあたりで、まあいいかというあきらめ感が広がってきました。
10~12レースは15.3倍以上つく単勝を購入し、ほかのレースの馬券も次々に購入してから、
夜のライブのリハーサルのため、自宅を出ました。最寄りの駅に着いたときのことです。

「ンガァァァ」

ベンチのあたりで、なんだか聞き覚えのある声が…。かかわるまいと通り過ぎようとしたのですが…。

「こら、いちまる。俺の前を通り過ぎるなぞ、いい根性じゃぜよ」

眠院堕悶です。

「ああ、おはよっ。どうしたの?」

「どうしたのじゃないぜよ。ははー、さては馬券道場が全然ダメなんじゃろう!」

「馬券道場? それなーに?」

「とぼけるないちまる。今日は最終日。さあ勝負ぜよ勝負ぜよ!」

「てゆーか、おねむ君はもう昇段したんじゃなかったの?
昨日は低配当ばかりだけど、今日、阪神8レースで単勝万馬券が出てたよ」

「おねむじゃないぜよ! ネムイン、眠院堕悶ぜよ! まあいい。
単勝万馬券はわしのテリトリーではない。あくまで40倍が勝利への方程式ぜよ!」

「ふーん。でも、もーあんまりレース残ってないよ。どうするの?」

「今日は福島ぜよ。次の10レース尾瀬特別。これでいける。
1開催ずっと待って、ようやく来たチャンスぜよ!」


ちょうどそのとき、いちまるがつけていたワンセグのテレビで、尾瀬特別のファンファーレが鳴りました。

「眠院堕悶、君の勝負馬は、わかった、11番人気ランブルジャンヌだねっ!
40倍じゃないけど、55倍ちょっとあるもんね」

「ふん。勝負馬を当てられるのは面白くないが、まあそうぜよ」

「僕は10番人気リネンパズルだよー。単勝は23倍さっ」

「残念ながらいちまる、それが勝つことはないぜよ」

「どうしてわかるんだよー」

「俺の馬が勝つからぜよ」

レースはいちまる指名、リネンパズルの逃げで始まりました。
眠院堕悶のランブルジャンヌは外々3~4番手あたり。4コーナー。
まだリネンパズルが先頭。そこへ外からランブルジャンヌが襲いかかります。

「ぐわー、粘れ!リネンパズル!」

「ふっふっふ。勝つのはランブルジャンヌだと言っておろう」

眠院堕悶の発言に後押しされるように、ランブルジャンヌがぐいっと抜けます。
リネンパズルはすでに一杯。しずしずと下がっていきます。

「ぐぉぉぉぉぉぉランブルジャンヌううう!」

眠院堕悶が勝利の雄叫びを上げようとしたときです。
馬群を割ってドリームフォワードが伸びてきて、最後にクビだけ差し切っていました。

「ぐぅぐぐぐぐぐぐ」

結果、眠院堕悶のランブルジャンヌは2着、いちまるのリネンパズルは11着でした。

「惜しかったねえ眠院堕悶。でも、百発百中の君だって、負けることもあるんだねえ」

いちまるが声をかけると、眠院堕悶は大きな身体を折り曲げるようにして頭を垂れています。

「ぐぅぅぅぅ。実はないちまる、40倍ちょいの単勝はほぼ外したことはねえきに。
しかし、40倍から遠ざかれば遠ざかるほど信頼性が無くなっていくぜよ」

「ははーん、そういうことか。だから40倍のオッズにこだわるんだ。
ってことは、安い配当ほど外すってことか。あははっ」

「笑うな! まー、そういうことじゃきに…」

眠院堕悶の弱点を見つけたいちまるは、なんだかスッキリしてきました。

「で、七夕賞はどうするの?」

「し、しかたがない…ゼンノグッドウッドぜよ」

「この馬、単勝54倍だから、どうだろーねー。うふふっ」

「いちまるっ、笑うなと言っておるだろー」

眠院堕悶が怖い顔をしてにらみますが、にらまれても全く怖くありません。

やがて、七夕賞のファンファーレが聞こえてきました。
フサイチアウステルが逃げ、ゼンノグッドウッドは後方です。

「あー、だいぶ後ろだねーゼンノグッドウッド。うふふっ」

「おまえは何を買ったんだ! 教えろいちまる」

「いやだよーだー」

4コーナー。バトルバニヤン、サンライズベガが伸びてきました。
内からトウショウシロッコ。この3頭の勢いがいい。

「いちまる! 前にいるの人気馬ばっかりだ。俺もダメだが、いちまる敗れたりぜよ!」

確かに、前は人気馬ばかり。これで二人とも昇段はほぼ消えたか?
と、そこへ最後の最後に大外から2頭伸びてきました。そして、いちまるがあらん限りの大声で叫びました。

「どーもーなーらーずーーーーー!」

勝ったのは大外を追い込んだドモナラズ! 単勝は19.8倍。
いちまるが1レースを残して7段への昇段を決めた瞬間でした。









「おまえって、すげえやつぜよ。俺に勝ったんだけのう」

最終レース終了後、眠院堕悶はいちまるに握手を求めてきました。
最終レース、眠院堕悶の狙った単勝43倍アースマリンは6着でした。

「たぶん、俺の単勝40倍馬券は、一開催に一回しか当たらないんだろう。
最初のランブルジャンヌが勝たなかった時点で、俺の昇段はなかったってことぜよ」

「君はすばらしいライバルだったよ。ありがとう。今回はたまたまさ。
どうせ僕はこのあとすぐにつまづくから、そのうち会えるはず。またねっ」

がっちりと拳を握りかえしたいちまるは、くるっと振り返ると、ライブ会場へと入っていきました。

「眠院堕悶、恐ろしい敵だった…」

ライブ会場には、
「市丸博司とレーシングプログラム」ファーストステージ最初の曲「51歳の歌」(作詞作曲・いちまる)の
イントロが響いていました。


■アイビスサマーダッシュ (GIII)
狙いたいのは、1000mで実績を上げた馬よりも1200mで高いダッシュ力を見せた馬ですね。
ウエスタンビーナスエーシンエフダンズを中心にいきます。
相手は1000m実績組でシンボリグランテイエムカゲムシャシャウトラインあたりまでと考えています。



2010年7月8日(木) プロフィール&成績表を見る

月曜日。
筆者いちまるが、馬券道場のあまりのダメさに意気消沈し、気分転換でもしようかと、
ぼーっと渋谷のデパートを歩いていたときのことでした。
家具売り場にさしかかると、聞き覚えのある声が!?

「んがぁぁぁぁぁ」

そう、先週登場した馬道剣士その1・眠院堕悶その人でありました。
堕悶は、ベッド売り場のキングサイズベッドから大きい身体を持ち上げ、ぶるぶるっと身体を震わせます。
家具売り場の女性販売員が、
「ベッドで眠らないでください」みたいなことを注意しに来ましたが、堕悶がじろっと睨み付けると、

「ひぃぃぃ」

と叫んで逃げていきました。
ベッドに腰掛けたまま、ゆっくりと堕悶が話しかけてきます。

「よう、いちまる。先週もつまらんレースばっかりだったなあ。ぐはぁぁぁぁぁぁぁ」
最後にあくびをしたようです。

「な、なんだ、どうしてだ!?」

いちまるは、先週も芳しい成績を上げられなかったことを思い出し、びくつきながら言いました。

「だっておまえ、3競馬場8R以降の単勝配当を見てみぃや。
土曜は、最高配当が大沼Sスターシップの3,520円。あとは全部1,600円以下じゃ。
日曜に至っては、最高配当が米子Sタマモナイスプレイの1,470円。これ以外はすべて3ケタ配当ぜよ。
土日合わせて30レースもありながら、1開催200円の投入で昇段を目指すこの堕悶が
購入すべき単勝4,000円以上つくレースなぞ、どこにも転がっておらぬ」

「ってことは、今週も購入ゼロなのか?」

「そうじゃ。買うべきレースがないのに、買うバカはおらんだろう。
毎日ここのベッドで寝ておったが、そろそろ飽きてきたぜよ」

「でも、来週も購入すべきレースがなかったらどうするんだ? 昇段などできぬではないか」

「ふふ、いいところを突いてきたな。もちろん、最終的には昇段優先じゃ。
来週は土曜に4,000円以上のレースを探すが、ダメなら日曜に最低の投資で8,000円回収するのみぜよ」

「くははははは。堕悶、おめーは本当のバカだな。なぜそう購入額をできるだけ減らす昇段にこだわる?
6段ということは、今年すでに6回も40倍以上の馬券で昇段してきたんだろう。
そんな高額配当を一発で仕留めるだけの腕があるおまえなら、
安い配当の単勝を当てることなど朝飯前だろう。
とりあえず8,000円になるまで、ちょこちょこと単勝を買って当てて昇段を決めればいいじゃないか。
必ず単勝が当たるなら、絶対損することなどないわけで、回収率などどうでもいい。
だいたい…おい、おい堕悶!」

いちまるがやけに長い台詞を言いました。
堕悶はしばらく黙って聞いていましたが、聞きながらうとうとし、
やがて「フンゴ~」といういびきを立てながら眠ってしまいました。

「なんだこいつ。人の話を最後まで聞け! ったく。ただまあ、先週は確かに単勝が堅かったなあ。
2着はかなり狂ったんだけども。
日曜阪神11R鶴橋特別で複勝3,570円(13頭立て最低人気デュークストロング)なんてのも出たし」

いちまるは、家具売り場を離れ、文具売り場へ向かいました。
どうやら、当たらないのをサインペンのせいにしているようです。
いちまるはいつも自前の競馬ソフトで新聞をプリントアウトし、そこに印を書いていくのですが、
それに使うサインペンがよくないと思っているようです。

「これは1ヶ月前ダメだし、これは3週間前ダメ、これは先々週ダメ、これは先週ダメ。
もーないじゃないかー!」

自分の予想がダメなのを道具のせいにしているようでは、いちまるのストレート7段はかなり難しそうです。

ではここで、先週の成績を掲載しておきましょう。







6日間合計で4,940円。昇段ラインに1,060円も足りません。
最終週は、2,000円の投資で3,060円回収しなくてはならないのです。これはかなり苦しい数字でしょう。

「それにしても眠院堕悶。あいつは来週、必ず昇段してくるだろう。
今の回収額では、俺の昇段はかなり難しいといわざるをえん。
馬道仙人がよこしてきた馬道剣士に早くも敗れてしまうのか!? 何か秘策はないのか…うむむむ」

小学生が買うような、突端が白い渦巻き型になっているボールペンを買ったいちまるは、
無意識にそれをいじりながら、最終週の打倒眠院堕悶の秘策をひたすらに考えていたのでした。
「ハゲに渦巻き」などと道行く人にひそひそ声でささやかれても、まったく気づくことなく。

最終週、単勝の高額配当は本当に出るのでしょうか…。そして、筆者いちまるの秘策とは?
ストレート7段をかけて来週に続く!



ついに6段のところまで立体になりました!
しかし、このあとの4つがいかにも難しそうです…。



■七夕賞 (GIII)
一昨年が大荒れでしたが、それ以外は中穴という状況のレース。でも、基本は穴馬を買いたいですね。
大きく狙いたいのがドモナラズ
あとトウショウシロッコアルコセニョーラエリモハリアー
さらにブレーヴハートあたりまでボックスで買ってみたいと思います。

■プロキオンステークス (GIII)
サマーウインドダイショウジェットナムラタイタンケイアイガーベラの順ですが、
グロリアスノアも当然争覇圏でしょう。
以上の5頭すべて人気なので、問題はどうやって馬券を買うかですね。
ナムラタイタン以外の馬を軸にしないと好配当は望めませんが…。



2010年7月1日(木) プロフィール&成績表を見る

うーむ、今週は厳しかったなあ…。
土日とも福島を狙ったんですけど、土曜日はまず8Rで3番人気アルセーヌシチーが6着。
9R種市特別は8番人気コスモナダルが6着。
1番人気だからとクリスマスキング(2着)を嫌ったんですが、複勝190円つくならこの馬でよかったかも…。
10R、11Rは思い切った穴馬狙いしたら、いずれも大敗でピンチ!
最終12Rでようやく5番人気マイネルビジューが2着に来て、複勝190円(×2)。
9Rの1番人気馬の複勝と同配当とは…。



日曜日は10R鶴ヶ城特別で3番人気ブライトアイザックが3着。
1・2着馬が人気薄だったので複勝230円(×2)ゲット!
11R福島テレビオープンは6番人気バトルバニヤンが1着で複勝340円(×2)。
ちなみに、単勝なら1,520円だったんですが…そこまでは欲張れませんね。
いずれにせよ、日曜はやや持ち直しました。





結果は4日間終了で3,480円回収。昇段ラインに520円足りません。
これは少しまずいですね。「いちまるさんの法則」の3週目に勝負がかかってきました。

さあ、3週目はどうするか。比較的天候が安定している函館のほうがいいのか?
いや、雨さえ降らなければ阪神でも…ぶつぶつ。

いちまるがそんなことを考えながら歩いていると…

「んがぁぁぁぁぁ」

ん? なんだか野獣系の叫び声が!?
そして、モソモソとかたわらの木の枝が動くと、そこから大男がゆっくりと這い出してきました。
ポリポリとぼさぼさの髪の毛をかきながら、いちまるに近寄ってきます。

「ふああああ。よく寝た。おう、おはんがいちまるか?
聞いてはいたが、髪の毛がないのう。はっはっは」

そう言いながら、ぽんぽんといちまるの頭を叩いてきました。

「おのれくせ者! 何やつ?」

いちまるが身構えると、

「まあ、そう怖がるな。わしは馬道仙人が子分の馬道剣士その1。馬券道場6段・眠院堕悶ぜよ!」

「な、ななななな、なんと! ついに出た歌謡界、じゃなくて出たか妖怪。
わたしを馬券道場6段いちまると知っての狼藉か。いざ勝負だ!」

「わはは。勝負って、勝負するのはあくまで馬券道場じゃろうがよ。
師匠から得たデータによると、おはんは2週で3,500円いかなかったらしいな。かっはっは」

「なにをー! そういうお前は、2週でいくら回収したのだ!」

「わし? わしはなあ、ゼロ円ぜよ。かっはっはっは!」

「ゼロってなんだ! さっきから聞いてると変な土佐弁みたいなのを織り交ぜてるが、高知出身か?」

「いやー。北海道じゃが。くっふっふ」

「もしかしてその発言は、まさかジャガイモとかけたのではあるまいな。そのようなダジャレは厳禁だぞ!」

「ふふふ。まあよい。ゼロってのは、2週間参加してないからぜよ」

「え? 参加してない? 寝過ごしたのか?」

「わはは。寝過ごしたのではない。寝とったのじゃ。だって、眠いんだもん」

「眠いって…そんなんじゃ今期の昇段は無理じゃないか! バカでー」

「いや、違う」

眠院堕悶は、かっと目を見開いて不気味な薄笑いを浮かべ、静かに口を開きました。

「馬券道場なぞ、わしの力を持ってすれば昇段は当然。
わしにとっての問題は昇段ではない。回収率なのじゃ!」

「回収率!?」

「そうぜよ。どうやって少ない投資で昇段するか。わしの理想は、きっちり40倍の単勝だぜよ。
つまり、1開催に200円の投資で8000円を得る。
4000%で昇段することこそ、真の昇段と考えておるのじゃ。
だから、そんなレースがやってくるまで投資なぞせん。寝ているだけじゃ。かははははは」

「4000%…そんなばかな」

いちまるは自らの回収率を思い浮かべました。
6段などと言いながら、ほとんど薄氷を踏む昇段で、6期終了時の回収率は115%。
4000%などという数字は夢のまた夢です。

「わかったかいちまる! わしに勝とうなど4000年早いが、まあガンバレ。がははははは」

ぽんぽんといちまるの頭を叩くと、眠院堕悶はのしのしと去っていきました。

「おのれ眠そうな馬道剣士その1め!
1開催に200円しか馬券を買わないなんて、競馬の敵以外の何者でもない!
そんなヤツに負けてたまるか~」

いちまるは、静かに闘志を燃やすのでした。


■函館スプリントステークス (GIII)
アーバニティを狙いたいですね。
相手はアポロフェニックスワンカラットピサノパテックでしょうか。

■ラジオNIKKEI賞 (GIII)
トゥザグローリーで大丈夫な気もしますが、狙って面白いのはリリエンタールアロマカフェでしょう。
あとは横一線。ならば人気馬よりも人気薄のナイスミーチューコスモヘレノスが面白そう。
押さえるならレトレッドスパークルですか。




2010年6月24日(木) プロフィール&成績表を見る

ひゅーん

「おお、馬道仙人ではないですか!
先週姿を見せなかったと思ったら、どこ行ってたんですか?
そんなことより、見てくださいよこれー。
第6期終了時点の段位到達者数一覧!
僕ってばストレートで6段昇段したんですよー。

でー、

ほらほら見てみて6段のとこ、8人!

うっひゃー、うっきょー。

全国大会ベスト8みたいなもんでしょう。

ああ、すっげー。

どうしましょーうるうる」


「あのなあ筆者いちまる。喜び過ぎじゃ。なんか感じ悪いぞよ」


「まーそーですけどー。
これが実力だなんて全く思ってませんけどー、
でも嬉しいじゃないですかーぶつぶつ」

「ふっふっふ。かっはっはっはっは!」

「ありゃ、どうしちゃったんですかー。
さては、弟子のあまりの凄さに腰を抜かした?」

「逆じゃ。おぬしも小物よのぅ。
実はいちまるよ、わしはおぬしがまずまずやるだろうとは読んでおった。
ストレートで6段はちょっとびっくりしたがのぅ。
ただな、いちまるよ。この8人という数字に何か感じないか?」


「8ですか…わかった! エイトマン!」

「ぐぼっ。古っ!
エイトマンは確かに不朽の名作じゃが、初回がテレビで放映されたのは1963~64年。
読者のほとんどはわからんぞ」

「ふんっ。どうせ古い人間だもん51歳だもん。
51歳の誕生日を記念して、自分のバンド『市丸博司とレーシングプログラム』のライブを
7月11日(日)の夜に新宿でやるもん。
詳しくは…」


「おいおいっ。そら馬券道場と関係ないじゃろ。
どさくさに紛れてそういう個人的な情報を公共の場に書くでない!
8という数字についてじゃ」

「はい。わかりませーん」

「急にしおらしくなったのぅ。まあよい。
実はのぅ。8人のうち、おぬしを除く7人じゃが、これはわしが用意した刺客じゃ」

「え、ええええー!?」

「ここだけの話じゃがの。その名を『七人の馬道剣士』と呼ぶ」

「え、えええええー!?」

「で、毎回、おぬしにその刺客と対決してもらう。
ちょうど残る開催も7回。
わしの最強の弟子たちが毎開催、おぬしと対決するのじゃ」


「え、ええええええー!?」


「ふぉふぉふぉ。刺客と聞いてびびったか。無理もない。
これでおぬしの名人昇段には赤信号がともったと言っても過言ではないからのぅ」

「(小さな声で)いや、そうじゃなくて、残る7人の方に出演交渉とかされたんですか?」

「(小さな声で)しとらん。まあ、あくまでこれはフィクションってことじゃ」

「えーー」

「ただま、7人の剣士がおぬしに立ち向かうんじゃからの。

なんかこー、

スペクタクル巨編ブログの様相を呈してきたじゃろ?

くははははは」


「はあ」


「それじゃのぅ。今週はちょっと説明するのに行数を使いすぎた。
来週から最強の剣士が登場するから、心しておくように!」


ひゅーん


(うーむ。
馬道仙人も、自分のキャラだけじゃこのブログが成り立たなくなってきたのを感じたのかなあ。
あ、そうじゃなくて、筆者は俺なんだっけ。
馬道剣士のキャラ設定は…もしかして俺が考えるのかな?

7人も?

ずいぶんと無茶ぶりだなあ。

うーむ)

ともかくだ!
筆者いちまるとしては、その馬道剣士とやらを打ち負かして、
一歩一歩名人に近づいていかねばなるまい。
単なるまぐれに過ぎなかったわけだけど、まぐれだけで勝てる相手でもあるまい。


やるぞー。


てなわけで一週目の成績です。ご覧くださいませ。



今週は開幕した函館に行ってまして、新しい競馬場を満喫し、
海の幸をいっぱい食べて、シアワセでした。

馬券道場も当然函館で。
土曜はまず8R八甲田山特別。
4番人気クレバーロッシーが2着で複勝300円(×2)。

さらに11R潮騒特別は、
やはり4番人気アラマサローズが3着で複勝200円(×2)合計1,000円ちょうど。
以前これやったなあ。昇段ラインジャストライドオン1000だっけ?
うろ覚え…。



日曜は10Rで2番人気プレシャスジェムズが1着。
複勝150円(×2)でしたが、
単勝なら460円でした…痛恨です。
続く11R湯川特別は、5番人気シゲルエボシダケが2着して複勝330円(×2)。
こうなりゃ最後は単勝でと、5番人気ツルマルネオの単勝を買ったら、4着。
複勝にも絡みませんでした。



てなわけで、
今週は昇段ラインをわずかに下回って1,960円の回収。
刺客を返り討ちにするためにも、2週目は負けられません。


■宝塚記念 (GI)
ドリームジャーニーを大きく狙いたいですね。
ブエナビスタと2キロ差なら、実力はトップだと思います。
こういう、直前の状態を疑問視されて人気が下がる。

でも終わってみたら…という例は、以前にもいろいろありました。

お父さんステイゴールドが12番人気で2着したときの天皇賞・秋。
勝ち馬スペシャルウィークが4番人気だったのは、
軽視した一人として苦い思い出です。
相手はジャガーメイルブエナビスタですが、
穴ならナムラクレセントネヴァブションスマートギアセイウンワンダー
と考えています。






2010年6月17日(木) プロフィール&成績表を見る

筆者いちまるは、なにやら暗く、沈み込んだ顔で京王線府中競馬正門前駅に降り立ちました。
6月13日、朝9時半のことです。
本人はハードボイルドタッチで決めていると思い込んでいるようでした。
しかし、頭に差し込む光が反射して多くの人にふりかかっていました。

ピカーッ。

「まぶしいっ!」
「なんだあいつ」
「いちまるだよ。よくいろんな競馬場に現れるんだ。晴れの日は気をつけなきゃいけないらしい」
「ちっ、面倒な野郎に会っちまったぜ」

反射光を浴びた人々は、口々に不満をささやき合っていました。



前日、馬券道場でいちまるは1,340円回収していました。
まず8R東京ジャンプS。
1番人気ギルティストライクの単勝が340円ついてるのに目をつけたのがうまくいき、
単勝×2を的中させました。
いちまるの本来の予想方法はタイムなので障害は門外漢なのですが、
仙人すべ単の法則」から3倍以上つく人気馬をピックアップしたわけです。
9R以降はすべて複勝×2でしたが、最後の最後、12Rで5番人気サトノロマネが3着に入り、複勝330円×2をゲット。
先週まで5,600円回収で残り2,400円でしたから、最終日は1,060円回収で昇段となっていました。

「簡単そうで難しい1,000円前後の回収をどうするか。今日は頭が痛い勝負になりそうだぜ」

反射光で多くの競馬ファンに迷惑をかけているにも関わらず、
いちまるの頭の中はあくまでハードボイルドなのでした。

8レース。いちまるが選んだ5番人気エフティレガシーは7着でした。
9レースのエーデルワイスS。いちまるが選んだのは11番人気レインスティック
一発昇段を狙っているようです。しかし、この馬もまた7着でした。
さて、10レースのジューンSです。

「たぶん、ここが本日の、いや今開催の馬券道場の勝負の分かれ目だ。
11RエプソムCと最終12Rで狙いたい馬は両方人気馬。
二つ複勝が当たっても1,060円の回収はできないし、もし荒れてしまったらおそらく的中できない。
かといって単勝は危険すぎる。
荒れそうなレースで、しかも穴馬の複勝を狙えるのはハンデ戦のここしかないだろう。
ふむ。どれにするべきか…」

と、近くにいた5歳くらいの子供が叫びました。

「パパー。このハゲのおじさん、なんか独り言いってるよ。気持ち悪いよー」

「あ、この子はなんてことを! すみませんすみません…」

父親らしき人が子供をかっさらっていきました。
しかし、いちまるは微動だにしません。集中してジューンSの勝負馬券を考えているようです。

「うむ、決まった。これだ」

意を決したように、ノートパソコンのスライディングパッドを動かし始めました。
さて、レース。1番人気のミッキーミラクルが逃げ、14番人気丸山騎手のスズノオオゴンが追います。
4角でスズノオオゴンが交わして先頭へ。その後ろに7番人気蛯名騎手のエフティイカロス。
ここで、いちまるの声が出ました。

「まるやまっ! エビショー!」

どうやらこの人気薄2頭を買っているようですが、果たして馬券道場で投票したのはどっち?

「そのままっ、そのままっ!」

これはその2頭で決まるのか、と見えたとき、大外から2番人気スリーオリオンが突っ込んできました。

「あっ、それはダメ。それはやめてくれー」

最後は内から10番人気マイネルアンサー、中から13番人気セタガヤフラッグが追い込み1・3着。
スリーオリオンが2着。スズノオオゴンは4着、エフティイカロスは6着に敗れ去りました。
あわれ、いちまる…。

「すんごい万馬券だったのに…くすんくすん。馬券は外れた…。でも馬券道場は…大的中だー!」

なに? 投票した馬は?

「10番人気マイネルアンサー
いやー、スズノオオゴンがもう少し粘ってれば馬連は凄い配当だったのに…惜しかったなあ」



複勝は680円で奇跡の大逆転! なんと、この瞬間にストレートでの6段昇段が決定したのでした。








読んでいただいているみなさん、本当にありがとうございます。
マグレ続きで申し訳ないですが、ついに6段まで来ることができました。
まさか、ここまでとは思ってもいませんでした。僕が一番自分を信じていなかったです。
こうなったら、まじめに名人を目指します。
残り7開催で4回昇段は難しいですし、このあとずるずると連敗、なんてケースもあるでしょうが、
なんとか見守っていただければ幸いです。よろしくお願いします。


■マーメイドステークス (GIII)
牝馬限定のハンデ戦。難しすぎです。
おそらくは、普通に人気馬を買っても当たらないでしょう。
復活してきたセラフィックロンプを大きく狙いたいと思います。
あとはブライティアパルスブラボーデイジームードインディゴあたりまで、ボックス主体でいきます。



「しくしくしく…」
みなさんこんにちは。筆者市丸です。まずは、ともかくこれを見てくださいませ。







参りました。
土曜は仙人の言いつけ通り、すべ単で勝負したのですが、800円しか回収できず。
日曜はギャンブルに出て、やや高めの配当を狙ったものの、なんとすべて空振り。
結局、昇段ラインを下回って3週で5,600円。
最終週は2,400円回収しなくてはならなくなっちゃいました。

おのれ仙人。
せっかく快調に6段を目指していたのに、大事な大事な3週目で邪魔しやがって…。
どうしてくれよーぞ。

ひゅーん

「呼んだかのぅ?」

「来た来た馬道仙人。いったいどうしてくれるんですか。
あなたの言いつけを守ったばかりに、先週はひどい有様。
せっかくストレートの6段が達成できそうだったのに、だいたいあなたが言うことはいつも…」

「ああ、うるさいうるさい!
筆者市丸、おぬしはいやしくも馬券道場の名人争奪レースでトップに立っている男ぢゃろぅ?
そんな細かいことを気にするでない。
名人たる者、何があっても凛(りん)として厳かに微笑みをたたえ、無口でいるべきじゃ。
おぬしのように、ペラペラペラペラしゃべりまくっている者に名人なぞ似合わん!」

「あ、はあ。まーここまで来たら名人には何とかしてなりたいですけど…ぶつぶつ」

「だいたい、この土曜は何じゃ? 8レース・ロトスカイブルーの単勝180円?
11レース湘南Sスピリタスの単勝260円?
こんな低配当は買っちゃいかんとあれほど言ったではないか。
こういう単勝は複勝に比べて割が悪いのじゃ。
こういう馬券を買うならすべ単にする意味はない!」

「お言葉ですが仙人。
(口をすぼめながら)この2つは当たったんですから、いいんじゃないですかあ~。
だいたい、単勝は複勝に比べると当たりが3分の1で一通りしかないから、
どんな低配当でも買わざるを得ないときだってあるんですよ~。ふーんだ」

「またそのような名人にあるまじき発言を…。
おぬしは馬券を外すのが怖いのじゃろぅ。だからそんなへっぽこ配当を買う」

「えーっ。そ、そんなことはありませぬ」

「では聞くがの。9レース・ロベリア賞はどうじゃ?
おぬしが買ったのは断然人気単勝2.0倍のミカエルビスティーじゃが、勝ったのは?」

「4番人気単勝7.4倍のオリエンタルジェイでした…」

「そうじゃ。単純な計算問題を出そう。7.4倍を200円買うと?」

「1,480円です」

「おぬしが取ったとほざく単勝2つの合計配当は?」

「880円…」

「そういうことぢゃ! よいか? 怖がっちゃいかん!
断然人気馬の単勝を買うことは誰にでもできる。
まあ、それは2回に1回、いや5回に2回は当たるじゃろう。
だがのぅ、それじゃ儲からんのじゃ。
断然人気を買い続けては、おぬしの土曜日のように8割ぐらいしか返ってこん。
それはなぜかというと、断然人気の単勝は実際の勝率に比べて売れすぎているからじゃ」

「うむむ、確かに…」

「ということは、断然人気馬以外の馬は売れなすぎておるということじゃ。
これを外した馬を買っていれば、
今回のように一回当たるだけで軽く150%近くの回収率に達することもある。
ワシが買えと言っておる『すべ単』は、おぬしが買ったような断然人気馬の単勝ではない。
基本的には当たらんけども、当たれば回収率をぐっと上げてくれる。わかるかのぅ?」

「理論としてはわかります。しかし…」

「ふぉふぉふぉ。まあよい。これでいい勉強になったじゃろう。
ワシの言いつけを無視して日曜に複勝×2を3つ買ったのも不問に付してやろう」

「あ、いやいや、それは単勝だとつきすぎて一発で昇段してしまうので、ふごふご、しどろもどろ…」

「ふふ。さあ、わかったら最終週に臨みなされ。買い方は任そう。
なに、今回は昇段しなくてもよい。ただし、この開催で学んだことを次の開催以降に生かすのじゃ。
わかったのぅ。ふぉふぉふぉ」

「せ、仙人。お待ちください…あ、行っちゃった。なんかうまいことだまされたような…
でも、すべ単に関する買い方は会得した気がするぞ!」

ちゃっちゃちゃーらー

勇者いちまるは、「仙人すべ単の法則」をゲットした。



■エプソムカップ (GIII)
難しいレースです。軸という意味なら、徐々に成長してきたセイクリッドバレー
しかし、一発の魅力ならシルポートの逃げですね。
また、4歳初戦で成長力を見せたセイウンワンダーが叩き2戦目で順当に勝つシーンも。
この3頭を主力に、あとはゴールデンダリアタケミカヅチトウショウウェイヴあたりですか。

■CBC賞 (GIII)
シンボリグランサンダルフォンの2頭が有力ですが、逆転ならヘッドライナー
あとはエーシンビーセルズランチボックスとしておきます。




2010年6月3日(木) プロフィール&成績表を見る



ひゅーん

「おお、お待ちしていましたよ馬道仙人。今週はやりました! ほら、これ見てくださいよ」

「う、うむ」



「ね、ね、すごいでしょ! 先週言われた通り、すべ単ですよ。
しかも、日曜の10R、ダービーまで全く当たらず。
ダービーなんて2番人気のペルーサなのに6着で、ああ今週はダメだあって思ったんですよ。
ところが、続く11Rの富嶽賞。1番人気だけど400円ついたザッハーマインが1着で息を吹き返し、
最後の最後、JRAプレミアムレースの目黒記念でお立ち会い!
この欄でも最初に書いた5番人気コパノジングーが見事に勝って、合計2,320円。
負け分をすべて取り返しておつりが来たっていう…すごいでしょ? 仙人聞いてます?」

「お、おぅ」

「また仙人ちゃんたら~、このドラマチックな展開に圧倒されて声も出ないって感じ?
まあ、わかりますけどねえ。いやあ、俺ってやっぱ、何か持ってるわ。ねー仙ちゃん!」

「せ、せんちゃんとな…」

「あらー、仙人も少しは人間に近づかなきゃダメですよ。
じゃあ、今日はこのドラマの話を肴に、一杯行きますか?」

「待て。筆者市丸よ、ワシはだまされんぞ」

「えっ? な、なんですか…」

「ふふふっ。脂汗のようなものが浮いてきたぞ。おぬし、なぜ土曜分と4日間累計を出さぬ?
いつも出しておるじゃろぅ」

「うっ。それは…ちょっとスクリーンショットを撮るのを忘れちゃいまして。
でもほら、土曜はゼロだって公言してるんだから、それでいいじゃないですか。気にしないでくださいよ」

「あのな、そんなものにだまされると思うてか。
パソコンかケータイさえあれば、Club A-PATにつなげばすぐに出るのじゃぞ。
ほら、おぬしのケータイで、今すぐ出してみよ!」

「うっ」

「ほれ!」

「うっうっうっ」

「ほれほれほれ!」

「うっうっうっうっうっ」

「ほれほれほれほれほれ!」

「うっうっうっうっうっ…」

「何を行数稼ぎしておる! 早く出してみよ」

「いやです…」

「何がイヤなのじゃ! おらおら貸してみなさい」

「ふえーん。仙人が人間をいぢめる!」







「やっぱりか…」

「…(しくしく)」

「筆者市丸よ、おぬし、土曜の8レースと9レースを投票するの、忘れたな!?」

「…(しくしく)」

「ワシが推理しよう。気づいたのは東京10レース鎌倉Sが締め切られたあとじゃった!
で、慌てて京都の残り3レースを投票した」

「…(しくしく)」

「そしてそのとき、悪知恵が働いたのじゃ。たぶんその時までは、すべ複にするつもりじゃったろぅ。
ところが、もう2レース投票を忘れたあとじゃから、すべ複では週2,000円以上回収できない可能性が高い。
だから、先週ワシに言われたのを思い出して、
言われたから変更したことにしようと、すべ単に変えたのじゃ!」

「…うっ!」

「図星じゃったな」

「…(しくしく)」

「それにしても悪運の強いヤツよ。
そういう厳しい状況を最後の2レースでひっくり返したんじゃからのぅ」

「仙人! それは違います! 実は金曜日の夜、新宿で予想イベントがあったんですよ。
で、その最中にいろんなところからメールや電話があって、ダノンシャンティが取り消す可能性が高いと…」

「そういえば、ここにもダノンシャンティを一番狙いたいと書いておったのぅ」

「はい。で、結局、すでに書いていた夕刊フジの予想原稿を朝までに変更しなきゃならなくなって…
イベントで酒飲んでて眠いのに、朝5時までかかって書き直して…うっうっ」

「でも、それは酒を飲んだおぬしが悪いんじゃろぅ。自業自得じゃ」

「まあそうですけど…土曜は9時起きで眠くて、うぅ。なんか忘れてるなぁとは思ったんですけど…」

「喝じゃ喝! そんなもん言い訳にはならん。忘れたおぬしが悪い。
しかも、ワシのせいですべ単になったなどと他人に責任をなすりつけて…この悪党が!
そんなんでダービーが当たるはずもなかろぅ!」

「す…すみません。申し訳ないです」

「ま、今回ばかりは許してやろう。その代わり…」

「その代わり?」

「今週もすべ単じゃ! よいな!」

「えーーーー。いちまるさんの法則で、一番大切な3週目に危険なすべ単とは! お許しくだされ!」

「ならぬ。馬道仙人は帰るぞ!」

ひゅーん

「うっ。うっうっ」

いつまでもいつまでも、筆者市丸の嗚咽がやむことはありませんでした。
さあ、自業自得とはいえ大変なことになった市丸。果たして3週目はどんなことになるのでしょうか?



■安田記念 (GI)
どうもGIが当たらないですねえ。NHKマイルCを当てたあと3連敗ですか…うむむ。
しかも、このレースはさらに難しい。

日本馬で狙いたいのはスーパーホーネットです。
府中マイルはなぜか惨敗続きなんですが、
京王杯SCや毎日王冠の強さからすると、必ずしもダメというわけではないと思うんです。
今年は少し間を空けたのがいい方向に出るのではないかと思っています。

あとはスマイルジャックキャプテントゥーレ
穴なら府中でファリダットです。

ただ、今回は香港勢も怖いですね。3頭の中ではフェローシップビューティーフラッシュでしょう。
リーチザクラウンとトライアンフマーチは人気先行型で、実績からすると
今回は消してみたいと思っています。

■【JRAプレミアムレース】ユニコーンステークス (GIII)
順当にバーディバーディバトードールの順でしょうか。
あとはタイムカードとしておきます。



2010年5月27日(木) プロフィール&成績表を見る

ひゅーん

「ふぉふぉふぉ。噂は聞いたぞ。先週もまずまず好成績だったみたいじゃのぅ」

「これは馬道仙人。ありがたき幸せにございます。
取り立てて優れた成績ではないのですが、まーなんとかといったところで」

「ふむ。では見せてみよ」

「ははっ」







「ふーむ…」

「どうです。えへへ。なかなかでございましょう?」

「つまらん! おぬしの馬券道場はつまらん!」

「ええっ! 何をおっしゃいます。
これまでに実践してきたセオリー通り、1週目はすべ複で堅実に。
しかしできるだけ1番人気を避けて様子見、という…。お言葉ではございますが、
それで120%回収なら上々の滑り出しかと…?」

「ふん。それがつまらんと言っておるのじゃ!
よいか、この土日、おぬしが買った馬をすべて単勝にしたらどうなる」

「はー。土曜は複勝が取れた3頭の内1頭は1着でした。
9R昇竜Sのプレファシオ。単勝は1,050円ですね。日曜もまた3頭中1頭が1着。
8RカーネーションCのブーケドロゼブルー。単勝は440円です」

「カーッ! 喝! それじゃおぬしの面白くないところは」

「はあ。どれでしょうか…」

「いいか、すべ複で6つ的中などとうぬぼれておるようじゃが、
同じ買い目ですべ単だったらどうなった?」

「あ…まあ、土曜が2,100円、日曜が880円回収ですから、合計2,980円になりました」

「そうじゃろぅ? すべ複より回収額は580円も高くなったじゃないか。
なぜそれをやらんのかと言っておるのじゃ!」

「お言葉ですが馬道仙人。すべ単ともなりますと、明らかに的中率が落ちます。
この土日はなんとか2つ当たりましたが、土日でひとつ、などと言うことも当然あるでしょう。
1日20レースぐらい買えるならともかく、
5レースしか買えないんだから、リスクが高くなりすぎてしまいます」

「でも、そのぶん配当は高いじゃろぅ?
現実に、今回も的中率は3分の1に落ちたが、回収率は29%も伸びたではないか!」

「いや、しかし…。
単勝と複勝の狙い方は明らかに違ってまいります。
今回も複勝だからこの買い方ですが、単勝となると『勝ち切るまではどうか…』と考えて、
もう少し人気馬を選んでしまう可能性もあるんじゃないでしょうか。
そうなると、たとえば1~2番人気では単勝と複勝の配当があまり変わらないケースもよくあるので、
単勝を買うこと自体がリスクに比べてうまみがないという…」

「喝! 喝ぢゃ! 喝!
単勝が当たらんことも、人気馬では旨味がないことも、そんなことはよくわかっておる!
そうではなくて、おぬしの買い方がつまらんと言っておるのじゃ!」


「はあ…」


「なあ市丸よ、おぬしより馬券のうまい競馬ライターなぞ、この世にはいくらでもおる。
なのに、どんな手を使ったか知らんが、おぬしはいやしくもオフィシャルブログで
書かせてもらっておるのだろう?」

「いやいやいや、人聞きの悪いこと言わないでくださいよ。
きちんとした競争原理の中で僕の作品…とゆーほど大したものではないですけど、
まあ書いたものを担当Uさんとかが読まれて判断して決定…」

「そんなことはどうでもよい!
ともかく、いやしくもオフィシャルブログに書いている者がじゃ、読者ウケを意識しないでどうする!
ということぢゃ!」

「はあ…」

「複勝×2をちまちま取って、少しずつ増やして最後は逃げ切り昇段…
なんてゆー馬券道場を読者は見たくないのじゃ!もうおぬしの馬券道場はつまらん、
昇段はするけど、それだけでドラマがないという噂がそこここで立っておるぞ」

「ほんとですかー? えー。しくしく。がんばってやってるのになー」

「では、来週はともかくすべ単でいけよ!
しかも人気が集中して妙味のない単勝3倍未満の馬はダメじゃ。
3倍以上つく単勝×2じゃぞ! 頼んだからのぅ。ふぉふぉふぉ」


ひゅーん


「くそー。仙人のヤツ、言いたいこと言っちゃって帰っちゃうのかよ。
でもまー、つまらんと言われたらなー。何か考えねば」


さて、筆者市丸は2週目をすべ単で行くのでしょうか。それとも、何かほかに秘策が…乞うご期待!



■金鯱賞 (GII)
ここならナムラクレセントでしょう。相手はタスカータソルテを筆頭に、アクシオンアーネストリー
1年3ヶ月ぶりのアドマイヤオーラは仕上がり次第ですかね。


■日本ダービー (GI)
この春最大の楽しみと言っても過言ではありません。
いやあ、このレースは絶対に生で見たいし、当てたいですね。
そして、終わったあとは競馬仲間と一緒に、府中の居酒屋で凄かったレースの話を
いつまでもしていたいですね。
基本は3強で間違いないと思います。
で、一番狙いたいのはダノンシャンティです。
ただ、ダノンシャンティは1着もあるけど4着以下もあるタイプ。
安定味という点ではペルーサヴィクトワールピサが上かもしれません。
この3頭はどれが勝っても納得です。
ただ、2、3着に「えっ?」という馬が飛び込んでくる可能性もあるんじゃないでしょうか。
その候補としては、ヒルノダムールルーラーシップトゥザグローリー
そして大穴にレーヴドリアンを考えています。

■【JRAプレミアムレース】目黒記念 (GII)
久々に府中に出てきたアルナスラインを狙いたいんですが、さすがに11ヶ月ぶりの58キロではどうでしょう。
コパノジングーフェニコーンスマートステージ、そして大穴ナイアガラあたりをからめて
ボックスにしようかと思ってます。




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市丸博司
(いちまる ひろし)

パソコン競馬ライター。個性的な視点で、競馬のおもしろさを毎週伝えます。

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